私のMT4チャート設定の最後となります。
ところで値動きというものは、たとえトレンドの中であれ、必ずジグザグに動いてゆきます。
エリオット波動も第1波~第5波から、成り立ってますね。
エリオット波動の場合、少なくとも4回の極大・極小値(「節目」と呼ばせていただきます)をつけて波が完成するわけです。
このジグザグに動く波を折れ線的に機械的に描いてくれる有名なインジケーターとして、「ZIGZAG」というものがあります。
MT4にデフォルトで入っているやつですね。
私のチャート環境としてこれまでご紹介して参りました「平均足化したRenko足チャート」に追加する最後のインジケーターは、その「ZIGZAG」の「節目」をマークしてくれるものです。
そして、そのインジケーターはある界隈では有名な、「3_Level_ZZ_Semafor」と呼ばれるインジケーターと全く同じもので、そのパラメーターを中々のものにしてくれたものです。
ここで無料で手に入ります。
(Post2,315のIndicators.rarをDLして解凍、その中の、FL11.ex4をMT4の「Indicator」フォルダへインストール)
アラート機能は役に立たないので、全て「false」設定にしてOFFにします。
ちなみに小さい波の節目までマークしたい場合には、「色の設定」のところをいじります。
このインジケーターがない場合、私の「平均足化されたRenko足チャート」はこう見えます。
一方、「FL11.ex4」インジケーターを入れるとこうなります。
視覚的に波の頂点が非常に分かりやすく見えるようになったと思います。
星マークの大きさが大きいほど、大きなZIGZAGを描いていることが分かります。
逆に小さいほど、小さいZIGZAGを描き、大きな波の中の調整波をつくっていることが分かります。
逆に言うと、大きな波の中には必ず小さな波の調整がある、という重要な知見が読み取れます。
この小さな波の形成を待ってから、大きな波の頂点付近からエントリーできれば大きく利益をとれそうだ、といった印象も持てると思います。
ここで、大事な注意点です。
「FL11.ex4」インジケーターおよびそれと全く同じ「3_Level_ZZ_Semafor」は、しかしながら「リペイント」するインジケーターとして悪名高いものでもあります。
チャートを開いたときには、非常に美しくペイントしてくれているように目に映るのですが、リアルタイムで見ていくと、今描いているマークと過去の別の一つが突然勝手に置き換わっていく場合があるのです。
この現象に翻弄されることによってトレードにおいて連敗をくらい早々とアンインストールされる方も多くいらっしゃいます。
しかし、その中の多くはこのインジケーターをエントリーサインツールとして利用しているという悪い共通点があります。
私はこのインジケーターをサインツールとして見ないようにしています。
では何を見ているか?
波のリズムのようなものを感じている、と書くと抽象的でしょうか?
それは半分だけ冗談として.....
「もみ合い抜けのパターン」は数種類しかないと以前書かせて頂きました。
(→ トレード手法<8> 「もみ合い抜け」はラインを引いて解く ー パターンは数種類しかない)
FL11.ex4インジケーターがペイントしたマークを過去のチャートで研究してみると面白いことが分かると思います。
「もみ合い抜け」の後に波が伸びていくとき、周辺のマークの大きさ・位置・間隔が、ほぼ同じパターンであることが分かるのです。
これは悪しき「マークが置き換わる現象」にほぼ依存しません。
むしろ、トレンド波に乗ることのできる大きな判断材料の一つとなるのです(あくまで判断材料の1つです)。
(相場は次に何が起こるのか分からないので、そのパターンに固執するのは大変危険なことです。だから、そのパターンが出たからといって100%の勝利を保証できるとは限りません。)
さらに、このインジケーターのつけた印は、私たちに、「ここにラインを引っ張って下さい」と言わんばかりに正確な直線ラインの目盛りを与えてくれます。
エントリーのための補助ラインは、このマークを頼りに直線を引くと良いでしょう。
また、大きな星印同士を結んだラインをブレークした場合には、トレンド転換を疑う良いシグナルとなります。
以上でこのインジケーターの説明を終わらせていただきます。
さて、ここまでで私のチャート環境の全てをお伝えすることが終了いたしました。
だいぶ本題から外れてしまったので、何のためにチャート環境を整えていたかという部分を今一度おさらいしたいです。
「損小利大」のトレードを行うためには、「トレンド発生の根っこ」でエントリーする必要があり、それを見つけるためには「もみ合い」を見つけ、その終わりを「ひたすら待つ」必要がある。そして、その「もみ合い」の終焉でエントリーするためには「テクニカル分析を行う必要」があり、そのために、このチャート環境を構築した。
ということでした。
個々の記事にしていくと話のつながりが分からなくなるのですが、こうやって要所要所まとめていくと目指しているものが分かりやすいですね。
次回以降、いよいよこのチャート環境を用いたエントリーのための「テクニカル分析」の方法をご紹介して参りたいと存じます。
それでは、今日はこのあたりで失礼させていただきます。
今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。