トレード手法 テクニカル編<3> 損小利大エントリーポイントには2つのテクニカル的な合図があるーその1ー移動平均線のPO(i)

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前回、宿題となっておりました図をもう一度お出しします。

丸をつけた「トレンド発生」地点でチャート上に示した移動平均線はどういう共通点を持っているでしょうか?、それを考えて下さいという宿題でした。

いかがでしたでしょうか?

この解答こそが、「損小利大エントリー」のためのテクニカル分析で得られる合図のうちの1つ目なのです。

パーフェクトな回答ができれば....というヒントを出しておいたのですが、それにお気づきの方は、私のジョークにもついていける達人だと思います。

焦らしてもしょうがないので、言ってしまいますね。

それは、12EMA(青), 36EMA(橙), 62EMA(緑)の移動平均線が「パーフェクトオーダーになって広がり始めるところ」だということです。

(パーフェクトオーダーについてご存じない方はググってお調べ下さい。)

もしも、過去のチャートを開いてみることができるならば是非確認していただければと存じます。

トレンドが発生するポイントは、

例外なく「3つの異なる期間の移動平均線がパーフェクトオーダーになって広がり始めるところ」

なのです。

広がり始めるところ

というところが特に重要です。なぜなら、逆に言えば、それまで「収束していた」からです。

「収束していた」からこそ、「広がる」のです。

なぜ収束していたのでしょう?

「もみ合っていた」から、3つの期間の異なる移動平均線が「収束していた」のです。

「もみ合い」から解放されたから、「広がり始める」のです。

そして、それらの論理から「移動平均線が収束しない限り、つまり、もみ合いが無い限り、決してエントリーしてはならない」、という重要な言い換えができます。

この言い換えは、「もみ合いをいつまで待たなければならないか」を計る重要な判断材料ですので、しっかり覚えて頂ければと存じます。

また、「今相場はもみ合っているのか?」は、「移動平均線が収束中であるかどうか」で判断することもできます。

結論になりますが、テクニカル分析による「損小利大のエントリーポイント」の合図の1つ目は、私のチャート環境の場合、

12EMA/36EMA/62EMAの移動平均線がパーフェクトオーダーになって広がり始めることです。

ところで、5本の移動平均線を表示させておりますが、そのうちの、12EMA/36EMA/62EMAだけに注目しています。

「他の移動平均線(200EMA, 633EMA)は見ないのでしょうか?」

という声が聞こえてきたかもしれません。

もちろん、5本の移動平均線全てがパーフェクトオーダーとなった場合は、もっとも強いトレンドが発生している時です。

しかし、62EMA/200EMA/633EMAが収束後にパーフェクトオーダーとなって広がり始める頻度はかなりレアなので、デイトレードの範囲ではほとんど見かけないでしょう。

ですから実際は、パーフェクトオーダーになって広がり始めるタイミングは12EMA/36EMA/62EMAだけで計るようにすると良いと思います。

そうなったときの推進波だけで、デイトレードレベルの利益を十分に得ることができます。

200EMAと633EMAは本質的には同じように使っていることになるのですが、表面的には違う見方で使います。

デイトレードの時間軸の中ではそう考える方がシンプルだからです。

633EMAはより大きな波のトレンド方向を見極める役割という見方で使います。

また、他には633EMAと200EMAとの距離によってその後の値動きの予想やトレンド転換の判断に用いたりします。

他にも使い方があるのですが、これらはもっと先に出てくると思うのでそのときに改めて説明させていただければと存じます。

ここでは、今後お話させていただく予定のエントリールールに直結する、200EMAの重要な性質をお伝えしたいと思います。

その重要な性質とは、「200EMA付近からトレンドが発生する」という非常に神秘的な性質です。

(※私のチャート環境での話をしています。)

なぜ200EMAなのか、その必然性は全く無い訳なのですが、なぜか不思議なことに、200EMAを基準に考えるとRenko足チャートのトレードがものすごくうまくいくのです。

この奇怪な現象は、通常のローソク足チャートでは4時間足の20EMA/SMAを基準としてトレードするとうまくいく、という現象と非常によく似ています。

(ex. by ア○ちゃん准教授のライントレード)

もう一度、先ほどのチャートを良く見てみましょう。

黄色の丸で示したトレンド発生の根っこは、すべて、200EMA付近に有り、200EMAから離れる方向にトレンド(推進波)が伸びるのです。

この性質を是非覚えておいて下さい。

結局のところ、私のトレード手法というものはこの200EMAの性質を基準に全てのエントリールールが成立していることになります。

それほど重要なものです。

くどいのですが、私のRenko足チャートでのこの200EMAの移動平均線の性質は、通常のローソク足チャートでは役に立たないかもしれません。

通常のローソク足チャートでトレードを行う場合には、4時間足の20EMA/SMA等、別の基準を探す必要があることは注意点として繰り返しあげておきたいと存じます。

 

本日は大変長くなってしまいました。

そして今回は重要なポイントがいくつも出てきてしまいました。

忘れないように、もう一度まとめます。

・損小利大のエントリーポイントは、3つの期間の異なる(ここでは12EMA/36EMA/62EMA)移動平均線がパーフェクトオーダーになって広がり始めるところである。

・3つの移動平均線が収束しない限り、決してエントリーしてはならない。

・もみ合い期間を3つの移動平均線の収束で判断することができる。

・私のチャート環境では、必ず200EMA付近でトレンドが発生する。そして本トレード手法における全ての基準線となる。

これだけ立て続けに重要なポイントが並んでいると何か1つはスルーしてしまいがちになるのですが、全てが重要ですので是非とも繰り返し唱えて諳んじられる程度になるまで覚えて頂ければと存じます。

難しい説明になってしまって大変恐縮なのですが、今回の内容もご理解頂けることを心より願っております。

では本日はこの辺で失礼させて頂きます。

今後ともよろしくお願い申し上げます。


 

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