トレード手法 テクニカル編<4> 損小利大エントリーポイントには2つのテクニカル的な合図があるーその1ー移動平均線のPO(ii)

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前回、損小利大エントリーポイントはすべて12EMA/36EMA/62EMAの移動平均線がパーフェクトオーダーになって広がり始めるところであるというお話をしました。

(→ トレード手法 テクニカル編<3> 損小利大エントリーポイントには2つのテクニカル的な合図があるーその1ー移動平均線のPO(i)

チャートを開いて確認してみますと、確かにどの推進波においてもこの法則が例外なく成り立っていることが分かります。

この法則を初めて知った方の中には、「これはすごい!!」と思って下さった方がいらっしゃるかもしれません。

もしかすると聖杯を手に入れたことを喜び勇んで早速「チャート上の移動平均線が収束後、パーフェクトオーダーとなって広がり始めたところを探してエントリーする」ことを実践し始めた方もおられるかもしれません。

そういった方々にお尋ねします。

「そのエントリー方法で理想的な損小利大のポジションを取ることができましたか?」

Yesという声が余り聞こえてきませんでした。

はい、そうなんです。

うまくいかなかったのではないかと私は想像します。

多少の利益をとることはできるかと思います。また、何回かに一回は、理想のエントリーになることもあります。

ところが、毎回毎回、理想的な損小利大のポジションを取ることがその方法で確実にできるかというと、実はできないのです。

なぜか?

この問いに答えられないとしたら、あなたは、移動平均線とは何かをご存じない可能性があります。

説明に時間がかかるのがいやなので、すぐに答えを言います。

移動平均線とは、あくまで過去の足の平均の値を示すものであり、それが、上昇や下降を示したときは既に過去の出来事の平均になっており、パーフェクトオーダーになって広がり始めたことを確認した時点でエントリーしたのでは残念ながら全く遅い場合が多いのです。

エントリーが遅れれば遅れるほど、理想的な損小利大トレードからは離れていきます。

損が大きくなると同時に利益が小さくなって、資産を効率良く増やすことは難しくなってくるのです。

ところで、MT4のサインツールの中には移動平均線のパーフェクトオーダーをエントリーサインのアルゴリズムに使っているものが実に多くあります。

(特に堂々とYoutube等の無料動画で見せおいて、高額商材orスクール販売されている方もいらっしゃいます。)

こういったインジケーターを使ったことがある方の中で、そのサインが出た直後にエントリーしたら、その瞬間逆行してすぐに含み損になるというご経験を持つ方が大勢おられるのではないでしょうか?

その現象は、パーフェクトオーダーが成り立つ時では既に遅いことを実証している好例になります。

では、一体どこでエントリーすれば良いのでしょうか?

答えをいいましょう。

しばらく経つとパーフェクトオーダーになって広がり始めるだろうと考えられるポイントでエントリーしなければならないのです。

つまり、理想的な移動平均線のパーフェクトオーダーになった形を待ってからではなく、その理想形を直前に期待し、そうなる前段階で入らなければならない場合が多いのです。

初めてこの重要な事実をお知りになった方はもしかするとこのエントリー方法を初めのうちはかなり怖がるかもしれません。

しかし、この方法でエントリーを続けていると次第に恐れを抱くのを忘れ、むしろ非常に理にかなっていることを実感してくると思います。

というのも、例え損切りに引っかかったとしても(stop注文ルールは後日解説)、ものすごく少ないマイナスで終わらせることができ、またチャンスが来れば何回でもエントリーが可能だからです。

さらに同時に、かけたリスクに対し異常なほど高い比率のリワードが得られることを何回も体験できるからです。

損小利大トレードが成功すれば当然、マイナスをいくら食らったとしても、プラスがその合計をはるかに上回ることができます。

マイナスを極小に抑えることがトレードにおいて大変重要です。

(→ トレード手法<2> 大きく負けなければ勝てる(i)

(→ トレード手法<3> 大きく負けなければ勝てる(ii)

パーフェクトオーダーの形が出たことを確認した後だと、ルール上ストップ注文を遠くに置かなければならず、それに引っかかった場合に、マイナスがかなり大きくなってしまうことが多いです。

ですから、まだ移動平均線がパーフェクトオーダになってないから...といってエントリーを怖がってはいけません

「でもなぁ・・・・」

とそれでも尻込みをなさるようであれば、もう一つのテクニカルがあったことをいつの間にか忘れていらっしゃるかもしれません。

そうです。

もう一つのエントリーの合図を、まだ詳しくお伝えしていなかった「ライン引き」というテクニカルを使うことによって、得ることができるのです。

そのお話を次回にさせていただければと存じます。

今回は移動平均線のテクニカルにおける勘違いしやすい重要なポイントをお伝えさせていただきました。

もしかすると前回の記事の段階で早とちりされてしまった方がおられるかもしれません。

それによって失敗トレードになったとしたら、それは移動平均線の性質を十分に体験されたと思って今後に活かせるかと思いますので、決して無駄になりません。

 

それでは本日も長くなってしまったので、この辺りで失礼いたします。

今後ともよろしくお願い申し上げます。


 

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