トレード手法 テクニカル編<5> 損小利大エントリーポイントには2つのテクニカル的な合図があるーその2ーライン抜け

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損小利大のエントリーポイントでは2つのテクニカル的な合図が必ず同時に発生します。

3本の移動平均線(12EMA/36EMA/62EMA(私のRenko足チャート環境))がパーフェクトオーダーとなって広がり始めるところがエントリーポイントになるのですが、リアルタイムで移動平均線がそういう状態になったと気づいた時には既に遅いというお話を前回させていただきました。

従って、実践の移動平均線(12EMA/36EMA/62EMA)の使い方としては、パーフェクトオーダーとなって広がり始める前段階の収束、つまりもみ合いの状態を判断するのに用いる、そして「そろそろ来るぞと思わせるもの」といった見方の方が良いのかもしれません。

前回の最後にお伝えしておりました実践におけるもう一つの強力な合図は、ラインを引いたときの、ライン抜けのポイントになります。

「どこにラインを引くのですか?」

といった声が聞こえてきたかもしれません。

エントリーのためのラインいうことであれば、答えは簡単です。

というか実は既にもう出てきていたんです。

そう、この図でライン引きは実は終わっていたのです。

もみ合いの範囲の一辺をこのように一本のラインに置き換えてみましょう。

このラインの抜けがエントリーポイントですね。

上の2つの画像が同じということは、つまり、

エントリーのためのライン引きとは「もみ合い」の範囲の一辺を引くこと

なのです。

「ちょっと、待って下さい、もみ合いの範囲には、辺が上下2つあるじゃないですか?なぜこの場合、下なんですか?」

といったご質問が聞こえてきたかもしれません。

いい点をついています。

ここで、「 トレード手法 テクニカル編<3>」でお話した、200EMAをエントリーの基準線とする、という大定理を思い出していただきたいです。

(※私のRenko足のチャート環境でのみ成り立ちます。通常のローソク足チャートは別の基準が必要です。)

その定理ナゼ無しで受け入れ、現在の価格が200EMAのどちら側にあるのかを把握して下さい。

もし、下にあるのであれば、ショートを狙う形で、もみ合い部分の下側に節目がなるべくタッチするように、「切り上げライン」を引こうとして下さい。

切り下げラインではありません。

もし、上にあるのであれば、ロングを狙う形で、もみ合い部分の上側に節目がなるべくタッチするように、「切り下げライン」を引こうとして下さい。

切り上げラインではありません。

こういうことです。

ここで、「切り上げライン」「切り下げライン」を間違えないようにして下さい。

たとえば200EMAより上に価格がある場合、切り上げラインを引くことは、全く意味がないのです。

切り下げてもみ合うことで、そのラインの外側(上側)に未決済のstop注文が層を成して蓄積していくことを期待するのです。

こういうことです。

逆に切り上げてしまったら、その注文が消化されてしまうので、推進波に力が無くなってしまいます

その場合は「ラインを引こうとする」試みはスルーになります。

ロングエントリーになる場合は、必ず切り下げラインを引こうとする必要があります。

200EMAより下に価格がある場合も、全く同様に考えて下さい。

さて、「ラインを引こうとする」といった微妙な言い方をしてきました。

「ラインを引く」ではないのです。「引こうとする」ことが重要なのです。

引こうとして「引けなかった」場合は、スルーなのです。

無理無理に引いてはいけないのです。

この呼吸に、プロとアマに大きな差が出ます。

アマは、儲けようとハヤるあまり、無理無理にラインを引いて、成熟もしていないもみ合いの調整的な小波に反応します。

それらは全てフェイクとなって、もみ合い中に資金を失います。

プロは、「待てば待つほど儲かる」ことを知っています。

(→ トレード手法<7> ひたすら待ち続けるー待てば待つほどプラスになる

大口参加者である大手銀行・ヘッジファンドなどは、市場参加者の注文情報が筒抜けです。

大量の注文がたまったことを見計らって、一気に一般参加者の財産をかっさらうことしか考えていないクソヤロウ共な敵です。

コイツらは注文が貯まらない限り、動きません(仕掛けません)。

確実性を求めているからです。

この汚い敵の忌々しい行動に悔しくも我々一般参加者は合わせる必要があります。

コツとしては、ワンテンポもツーテンポも遅らせて、小波の節目が何回も当たるようなラインが引けるまで粘らなければなりません。

波の節目に注文がたまりやすいからです(上図参照)。

そして、できるだけ200EMAに引き付けて下さい(※私のRenko足のチャート環境)

神秘的なのですが、デイトレードレベルの推進波はほとんどこの基準線付近から発生します。

この引き付けまで、2~3日、長くて2週間もかかる場合もあります。

それほど、なるべくどっしりと暢気に構えた方が良いのです。

この間の「ゆとり」が必要です。

この間、もしあなたがゆとり教育を受けていなかったとしても、本当に遊んでいてください。

私はこのブログを書くことによって、このもみ合い期間を待つ時間に充てています。

過去の私はチャートとにらめっこしてひたすら待ち続けなければならないことにイライラし、無駄なエントリーで資金を失っていたのですが、待てるようになってから良いエントリータイミングで入ることができるようになりました。

チャートへの監視は、200EMA付近までモジモジと寄ってきているか否かを、たまにチラ見する程度で良いのです。

モジモジと寄ってきていたら、おもむろに「ラインでも引いてみるか」程度で良いのです。

見逃したら、見逃したで、その対象はスルーすれば良いのです。

多くの銘柄を見れば、チャンスが他にも訪れていることに驚きます。

慣れてくると、ラインを引く必要すらないほど、「勝手に形ができあがっている」ことが認識できるようになってきます。

「移動平均線のパーフェクトオーダーの話ではそうなってからでは遅いといっておきながら、なるべく時間をかけて引きつけろというのは矛盾しませんか?」

という声が聞こえてきたかもしれません。

全く矛盾しません。

引き付けたからこそ初めて、「しばらく経つとパーフェクトオーダーになるであろうポイント」でエントリーできるようになるのです。

引き付けないと、そういう状態になるエントリーが一切できないことは経験を積めば積むほど分かるようになってくることでしょう。

 

今回、なるべく分かりやすく説明をしようと思ったのですが、如何でしたでしょうか?

分かりやすく説明しようとするとどうしても長くなってしまうのですが今回もかなりなボリュームとなってしまいました。

もしかすると、読者様の中には全く繋がらない話になっているかもしれません。

もしそう感じられた方には大変申し訳ないのですが、これまで書いて参りましたトレード手法の記事を始めから順番に全てをご通読頂くことによってご理解頂ければ幸いに思っております。

私のトレード手法は、一つ一つの読みきりではないものですから、ご理解いただけるには全体の御通読が必須となります。

(参照「コンテンツ」内のトレード手法<1>~<8>、トレード手法 テクニカル編<1>~)

それでは本日はこのあたりで終えさせて頂きます。

今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。


 

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